物件の売却の際に一番気をつけないといけないのは 値段のつけ方です。そのときの市場にもよりますが信頼のおけるエージェントにいろいろな角度からその物件を調査してもらい、適正な価格を提案してもらいましょう。
その際に考慮するのが
- その時点の住宅市場は上がっているか、下がっているか、横ばいか?
- 売り出す時期はいつがいいのか?
- 住んだまま売り出すのか、空き家にして売り出すのか?
- どのようにして売りにだすのか?
- いつまでに売却を完了する必要があるか?
競争相手になりうる他の売り物件を見てみると良い参考になります。自分が買い手になったつもりで客観的に比較しましょう。 住宅市場が売り手市場の場合は高くして様子をみるのもいいですが 買い手市場のばあいは逆効果になります。
その後不動産エージェントと契約を結び市場に出します。その次に重要なのは家の第一印象です。家を売却して引っ越すので家の売り出しを開始する前にある程度の荷物はガレージや倉庫に入れていきましょう。 既に 空き家になっている場合は Staging Companyに頼んで家具やインテリアのデコレーションをしてもらうと雰囲気がかなり変わります。リアルターは物件を MLS(マルチリスティングサービス)に載せて幅広く買い手を探してくれます。
売却の際にアメリカでは過去5年のうち2年間以上その家に住んでいれば、売却時の家の価格が値上がりしていても 個人で最高$25万ドルまでキャピタルゲイン税が控除されます。ご夫婦で購入した場合は最高50万ドルまで控除されます。投資物件に関してはこの法律は適用されませんが、別に1031Exchangeという税金先延べという方法もあります。
基本的にアメリカでは不動産手数料は売り手が払います。その手数料を売り手と買い手のエージェントで分けます。日本と違うところは買い手は不動産手数料を支払わなくてもいいのです。
買い手が見つかったら契約になります。売買契約書(Purchase Agreement)は買い手が作ってきます。それに対してカウンターオファーによりお互いの要求をまとめます。両者が合意した上でエスクローをあけます。通常約30日から60日で売買は終了します。
売り手側では スムーズに買い手との取引をすすめるために、家を売りだす前に準備することが沢山あります。
- 家についてのすべての情報開示
- Preliminary Tite Report, Natural Hazard Disclosure, Building report などの準備
- HOAがある場合はHOAの書類の準備
- Home Inspectionなどを行ってあらかじめ家のコンディションを知っておいて修理できるところはしておく。
- 過去の修理や保険を使って修理をした記録をまとめておく。
- 売却後の引っ越し先を予め探しておく。買い替えの場合は同時に物件を探す必要があり、同時期にエスクローをクローズする必要があります。
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